2015年8月17日月曜日

2015.08.15 Auras trio 玉川克の室内楽コンサートvol.10

栃木県総合文化センター サブホール

● ピアノ三重奏曲の演奏会。Auras trioのメンバーは,桑生美千佳さん(ピアノ),佐久間聡一さん(ヴァイオリン),玉川克さん(チェロ)。
 開演は午後2時。チケットは3,000円。当日券を購入。

● 曲目は次のとおり。
 モーツァルト ピアノ三重奏曲 K.564
 ショスタコーヴィチ ピアノ三重奏曲第2番
 メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番

● このメンバーの演奏でこの曲を聴いて,何もこちらに響いてこなかったら,非は全面的にこちらにあることになるだろう。
 ステージから届く音の連続を聴きながら,こちらは勝手に遊べばよい。

● で,ショスタコーヴィチを聴きながら,ぼくの頭に浮かんできたのは次のようなイメージだった。
 第1楽章では月世界でウサギたちが運動会のようなお祭りに興じている。なにやら楽しそうにやっている。第2楽章で別の大型獣が登場する。が,ウサギたちに悪さをしかけるわけではない。ただ,不穏な空気は漂っている。
 第3楽章はウサギたちの運命を予告するような葬送曲になる。第4楽章でその予告が現実になってしまった。

● というね。われながらお粗末な一席だと思うけれども,こういうのは聴き手の力量がそのまま出るからね。仕方がないんでしょうな(でも,もう少し何とかならんかね)。

● メンデルスゾーンの曲は,質量がぎゅっと圧縮されて詰まっている感じ。これを演奏という形にして聴衆に届ける作業は,手練れの彼らにしてもけっこう消耗するのではないか。
 下手がやると曲の圧に吹っ飛ばされそうだ。

● アンコールはエルガーの「愛の挨拶」。最後は穏やかに。

● この日のメインホールではAKB48のコンサートがあった。何だこの人出はと思った。60歳を過ぎていると思われる(70歳に近いかもしれない)オッサンがひとりで来てたりする。これならぼくがひとりで行っても,まったく違和感がないな。
 でも,彼も立ちあがって両手を上にあげて身体を揺らすんだろうか。自分にそれができるか。できなそうな気がする。そういう自分をつまらないヤツだと思うけれどもねぇ。

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