2014年9月22日月曜日

2014.09.21 栃木県交響楽団特別演奏会

栃木県総合文化センター メインホール

● 前年の“コンセール・マロニエ21”の優勝者をソリストに迎えて開催される演奏会。開演は午後2時。入場無料。
 メインホールがほぼ満席。開場前から長い列ができていた。

● プログラムは次のとおり。
 ブラームス 大学祝典序曲
 尾高尚直 フルート協奏曲
 ブラームス ピアノ協奏曲第1番

● まずは,栃響だけで「大学祝典序曲」。さすがに安心して聴いていられる。
 “コンセール・マロニエ21”の優勝者をしっかりささえる,あるいは彼らを迎え撃って互角に渡りあえる管弦楽というと,栃木県では栃響ということになるのだろうな,と思いながら聴いていた。

● 尾高尚直「フルート協奏曲」,初めて聴く曲だ。作曲家が誰かを知らないで聴いても,日本人の誰かだろうとは容易に推測できるだろう。フルートが尺八の調べのように聞こえることもあった。
 ソリストは浅田結希さん。細く長く音を続けて終息をつけるときの巧さが印象的。拙い感想だけど。
 アンコールもあった。バッハだったと思う。具体的な曲名まではぼくにはわからなかった。いかにも女性のフルートといった柔らかさ。こういうのに男性とか女性とかって,ないものなんだろうけど。

● 20分の休憩後に,再びブラームスで,ピアノ協奏曲の1番。ピアノは青木ゆりさん。4月にも同じホール(サブホール)で青木さんの演奏は聴いているんだけど(浅田さんの演奏も),これほど長く聴くのは初めて。
 巧すぎて話になんない。以上,終わりっ。ほんとに以上で終わりだ。ほかに書くことないもんね。

● プログラムノートの曲目解説も青木さんが書いている。この解説の目の付けどころがユニークで,しかもよくまとまっている。
 ということを付け加えておくくらいかな。だいぶ上から目線的な言い方で申しわけないんだけど。

● それにしても大変なお客さん(の数)だった。無料であることの効果もあるんだと思う。ひょっとしたらそれだけかもしれないんだけど,そう考えてしまうと面白くない。
 秋の日の休日の午後,ぜひ,コンサート会場に足を運んで音楽をお聴きくださいなんて勧めるつもりはさらさらないけれども(今日はスポーツ日和だったし,読書や映画や旅行など,何をするにもいいシーズンだ),そういう過ごし方をしようと思えばできる。しかも,タダで。悪くはないと思うなぁ。

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