2011年2月28日月曜日

2011.02.12 モーツァルト合奏団第12回定期演奏会

那須野が原ハーモニーホール大ホール

●  12日は久しぶりに那須野が原ハーモニーホールに行ってきた。立春を過ぎてちょっと寒さが緩んだかと思ったら,9日は雪が積もった。11日から再び降りだした雪がこの日も続いていた。
 西那須野駅からホールまでは,雪の中を30分ほど歩いた。ほかに歩いている人はいませんでした。

● この日何があったのかといえば,モーツァルト合奏団の定期演奏会ですね。ホームページの紹介によれば「那須町・那須塩原市・大田原市など,県北地域で演奏活動している弦楽合奏団」で,ぼくも名前だけは知っていたのだが,聴きに行くのは今回が初めてだ。
 情報がなかったんですね。ホームページを見れば日時や曲目は載っている。が,入場は無料だけど整理券が必要となっていて,その整理券の入手方法がわからなかった。

● 今回はたまたま宇都宮の総合文化センターでこの演奏会のチラシを見つけた。なんとこのチラシがそのまま整理券になるのだった。しかも,このチラシは会場入口にも置いてあると書いてあった。
 だったら,整理券が必要だなんて言わないで欲しいぞ(すでに改善されているが)。

● 曲目は次の5つ。
 A.コレルリ 合奏協奏曲 ヘ長調 作品6-6
 W.A.モーツァルト アダージョとフーガ ハ短調 K.546
 G.F.ヘンデル 合奏協奏曲 イ長調 作品6-11
 C.ニールセン 小組曲 イ短調 Op.1
 M.P.ムソルグスキー 「展覧会の絵」より抜粋(弦楽合奏による)
 ヘンデルまで演奏したあとに休憩。計1時間半のコンサート。

● オーケストラで交響曲を聴くのもいいけれど,弦だけのこぢんまりとしたアンサンブルも悪くない。
 惜しかったのは大ホールを使っていたこと。奏者の数からしても客席の入り具合からしても,小ホールの方がいいんだけどね。
 那須野が原ハーモニーホールの小ホールは,今のところ,ぼくが最も気に入っているホールで,できればここでやって欲しかった。いっそうの味わいが出たんじゃないかと思う。

● 那須で活動している楽団だから,ローカル色も濃くて,団員のほとんどが地元在住者だと思ってしまいがちなのだが,これもホームページによれば,県外者の方が多いらしい。
 茨城県からの参加者が数人いるというのだが,久慈川沿線の人たちなのかなぁ。週1の練習日には車で来るんだろうなぁ。
 ぼくは車の長距離運転を億劫に感じてしまう方なので,そこまでして音楽をやりたい人には尊敬の念をまず持ちますね。そういう人の演奏を聴けるのは幸せだと思う。

● この合奏団の指導者は芸大研究員でヴィオラ奏者の中川さん。演奏にも参加している。ステージ上でも垢抜けているからすぐにわかる。
 にしても。自分たちで会費を分担して,彼女に指導に来てもらう。そうして練習した成果を無料で披露する。そのうえ,チラシ配りなど集客活動もやっている。
 そうまでするだけの達成感が演奏会にはあるのだろうが,彼ら彼女らのそうした負担があって,ぼく(ら)は安逸に演奏を楽しむことができるわけだ。

● しかし,彼らは途方もなく贅沢な生き方をしているとも思う。やりたいこと,好きなことに思いっきり時間とお金をかけて,溜めたものをステージで発散する。
 高級ホテルに泊まったり大きな旅行に出かけたりといった,レジャーにお金と時間を費やすよりは,ずっと高級で難易度の高い生き方のような気がする。ゆえに,誰もができるわけじゃないはずだ。

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