2010年11月30日火曜日

2010.11.06 東京フィルハーモニー交響楽団演奏会

宇都宮市文化会館大ホール

● 音楽のコンサートに出かけることは,ぼくの中でバブルになっているのだと思う。いずれは,はじける運命にあるのだろう。が,それまではバブルを抑えるなどということはせずに,行けるところまで行ってみようと思っている。

● 6日(土)は宇都宮市市民会館大ホールで東京フィルハーモニー交響楽団の演奏会があった。文化会館開館30周年記念事業で,KEIRINの補助金が出ている。
 ぼくの席は3階のB席。SとかAという言葉はぼくの辞書にはないっていうか,交通費も含めて週8千円のこづかい(7千円に減らされてたんだけど,このたび元に戻してもらえた)の中でやりくりすることになるので,どうしても安さに惹かれてしまう。今回の代金は何と千円。栃響の定期演奏会より安い。

● 文化会館の3階席から見るステージはさすがに遠かった。こうまで遠いと奏者の表情はまったくわからない。オペラグラスを持ってきている女性客がいたけど,ぼくも今度はそうしようかと考えた。
 が,お金をケチらずに,いい席を奮発すべきだんでしょうな。ま,これがなかなかできないわけですけどね。
 ちなみに,B席は完売になっていた。どうしたって安い席から売れていく。SとAは当日券が残っていたけれど,大入りといっていい状態でしたね。
 これだけのお客さんが入ったのは,KEIRINの補助金があって,チケットが安かったことが大きな理由でしょう。人気歌手のリサイタルなら6千円や7千円でも完売できる。しかし,クラシックとなるとねぇ。

● 指揮は山下一史氏。この人の指揮には今年だけでも何度か出会っている。5月に葛飾で聴いたN響もそうだったし,栃響も山下氏が指揮していた。プログラムのプロフィール紹介によれば,カラヤンの薫陶を受け,ベルリンフィルを指揮したこともある。現在は仙台フィルハーモニー管弦楽団の正指揮者。

● 一曲目はモーツァルトのフルート協奏曲第2番 ニ長調。ソリストはさかはし矢波氏。東京フィルハーモニー交響楽団の団員でもある彼がなぜソリストかといえば,栃木市の出身だから。実力も文句なし。

● 二曲目は,カバレフスキーのチェロ協奏曲第1番 ト短調。ソリストは宇都宮市出身の宮田大氏。ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人初の優勝者になった。栃木県の誇りですな。
 曲そのものは初めて聴くもの。玄人受けする曲なのだと思う。ぼくの鑑賞能力だとなかなか射程距離に入ってこない。

● メインは,ムソルグスキー(ラヴェル編)の組曲「展覧会の絵」。これをライブで聴くのは初めて。打楽器と金管の出番が多くて,この辺は好まない人がいるかもしれない。
 帰宅後,カラヤン指揮ベルリンフィルの演奏を収録したCDを聴いてみたけど,当然,ライブの方が百倍はいいという結論になる。

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