2015年9月30日水曜日

2015.09.30 間奏46:2回続けてドジを踏んだ

● 今月20日に開催された栃響の特別演奏会。もちろん聴いたんだけど,じつは19日にも聴きに行った。栃響の特別演奏会を,だ。
 当然,1日早かったわけだから,聴くことはできなかった。あ,明日だったのか,と現地で気づいてすごすごと引き返すことになった。

● その日(19日)はやらなきゃいけないこともあって,奥様のご機嫌を損ねるというとんでもないコストを払って出かけたわけなんですよ。
 それなのに。

● そういうのはちゃんと手帳に書いておいて,間違えないようにしなよ,と言われますか。
 じつはね,手帳には書いてあったんですよ。ちゃんと20日のところにね。その手帳,何度も開いて見てたんですよ。
 それでもこういう間違いをおかす。間違えるときにはそんなものですかねぇ。

● 11月に開催されるコンサートのチケットを買った。早めに買っておかないとな,指定席なんだから。
 で,帰宅してから気がついた。このチケット,もう買っていたんだった。発売早々に買っていたんですよ。わぉ!
 同じ本を二度買ったことは何度もあるんだけど,コンサートのチケットを二度買いしたのは初めてだ。

● たいていのコンサートは当日券で入れる。だから,そのようにしている。前売券を買うのは座席が指定されていていい席を取りたいときと,前売券だと安くなるときに限られる。
 だから,たくさん買っていてこんがらかるなんてあり得ないわけですよ。でも,こういうことをしてしまう。

● 1枚を捨てることになってはもったいない。かといって,ぼくの家族は絶対にコンサートには行かない。行ってもらえそうな人を探すことになる。
 が,ここで決定的なのは,ぼくには友人と呼べる人はいないってこと(なんとか一人,確保できたんですけどね)。

● というわけで,短い間に二度続けて,ドジッちまいましたよ。要は,思いこみなんですよね。いけませんな。

2015.09.27 県立図書館第150回「県民ライブコンサート」

栃木県立図書館 1階ホール

● 栃木県立図書館が年に数回開催している「県民ライブコンサート」,久しぶりに出かけてみた。開演は午後2時。入場無料。

● このコンサートの特徴は,ステージと客席の距離が近いこと。問題は,客席に段差なんてないので,後の椅子に座ると奏者が見えなくなること。
 で,後の席になってしまった。

● 今回は斎藤亨久さん率いる小オーケストラ。オーケストラのメンバーは栃響の有志がメインだったようだ。したがって,これは聴かないと損でしょ的な。
 プログラムはオール・モーツァルト。
 ディヴェルティメント K.213 
 ピアノ協奏曲 K.413
 弦楽四重奏曲 K.157
 交響曲第25番 K.183

● ときどき思うことは,こういうタダで聴ける演奏会しか聴かないと決めてしまうのもありかなってこと。それでも音楽を聴くという部分は充分に満たされるかも。足りないところはCDで補う,と。
 栃木のような地方でも,地元で開催される演奏会のすべてをフォローするのはとても無理だ。であれば・・・・・・。って,まったく現実的な話ではないけどね。

● ま,そういうことを考えるのも,今回のような演奏会があると,タダで王侯貴族になった気分を味わえるからですね。
 こう近い距離で演奏してもらえると,奏者と聴き手の一体感が高くなる。一体感が高くなると,自分のための演奏だと思えてきたりする。

● もうひとつ。斎藤さんが,ディヴェルティメントはBGMのようなもので,貴族が歓談しているときに背後で演奏した曲のことだと解説していたこと。
 小さな構成で演奏してたんでしょうね。歓談の邪魔にならないように。部屋もでかかったんだろうけど。
 そうか,貴族はこういうのを演奏させて歓談していたのか,待てよ,だったら歓談こそしないけれど,今のオレって貴族じゃん。

● 普通にコンサート用のホールで聴いているときには,こんなことを考えることはない。図書館の小さなホールで聴いてるからだ。物理的な環境の影響はモロに受けるわけだなぁ。
 それとモーツァルトだったことも大きい。ベートーヴェンやマーラーの交響曲を聴いてるときに,こうしたことを考えることはあり得ないもんね。

● 2時間の本格的なコンサート。モーツァルトを堪能できた。市中で行われる演奏会でモーツァルトを聴く機会ってそんなにない。オペラの序曲くらいか。
 このシリーズで斎藤さん率いる小オーケストラの演奏を聴くのはこれが2回目なんだけど,前回もモーツァルトだった。
 それ自体が,ひとつの特徴たり得ているというか,とんがっているという印象になる。モーツァルトを演奏するのがとんがっているというのもおかしなものだけどね。
 でも,こういう機会を逃すと,モーツァルトってなかなか聴けないのはたしかなわけで。

● この県立図書館の「県民ライブコンサート」で最も印象に残っているのは,2009年9月の「ヴァイオリンとピアノによるコンサート」。廣瀬麻名さん(ヴァイオリン)と大岡律子さん(ピアノ)だった。
 あのとき,最後に聴いたベートーヴェンのクロイツェル・ソナタ。あれは凄かったなぁ。音楽をライヴで聴くようになってからまだ数ヶ月しか経っていないときだったんだけど,けっこう以上に衝撃だった。
 以後,クロイツェル・ソナタはCDで数えきれないくらい聴くことになった。そのキッカケを作ってくれたのがあの演奏で,ぼく的には思いで深い。

● というわけで,今回の演奏もそうなんだけど,“無料”に惑わされてはいけない。チャチなものを連想しがちなんだけど(実際,チャチなものもあるから),そのパターンにはまってしまうと,大きな損失を招く。

2015年9月24日木曜日

2015.09.21 氏家中学校吹奏楽部第8回定期演奏会

さくら市氏家体育館

● 開演は午後2時半。入場無料。ただし,開演前にも3年生によるプレコンサートがあった。

● マーチングで東関東に出場することになっている。それで体育館での開催になったものかと思う。いつもは氏家公民館(ちゃんとしたホールがある)で開催しているらしいんだけど。
 でね,東関東に向けてマーチングのリハーサルをやりたかったのだろうというのはよくわかったうえで,でもやはりホールで聴きたかったかなと思う。

● 音が拡散してしまう。直接音しか届いてこない。あと,こちらとしても聴く体勢を作りにくいっていうかね。
 もともと吹奏楽っていうのは軍楽隊が原点かもしれないから,これがむしろ原点に近い演奏形態で,ホールで吹奏楽を聴くのが邪道なんだよと言われるのかもしれないけどさ。

● 東関東に行くくらいなんだから,相当なものなんだと思う。特にフルートの女子生徒たち。かなり巧い。ソロを吹いたトンランペットの子も。
 だけど,うーん,ホールで聴いてればなぁ。

● と,闖入者が勝手なことを言ってはいけない。
 東関東の壁はさすがに厚いと思うんだけど,場に飲まれないで闊達に演じてほしいと思う。闊達にやれることが第一で,結果は問うところではない。
 いや,問うところではあるんだけど,まず結果を追ってしまうのは,方法論として稚拙なんだろうな,と。

2015年9月22日火曜日

2015.09.20 栃木県交響楽団特別演奏会

栃木県総合文化センター メインホール

● 前年度のコンセール・マロニエ21の優勝者を迎えて,栃響が管弦楽を務める演奏会。開演は午後2時。入場無料。
 ぼく一個は有料にしても構わないと思う。そうしてもお客さんの3分の2は残るのじゃないか。
 が,無料なのがありがたいのは確かで,事前に主催者にメールで申し込みをして整理券をゲットするという段取りをすませて,いそいそと出かけていく。

● まず,栃響だけでベルディの歌劇「運命の力」序曲。軽くご挨拶ということではなくて,これで演奏会の場をキチッと作らなければならない。そうしたうえでソリストをお迎えしますよってことだろうから。
 ということで,場ができあがった。

● バリトンの高橋洋介さんが登場。モーツァルト「フィガロの結婚」から“もう飛ぶまいぞ,この蝶々”。「ドン・ジョバンニ」から“シャンパンの歌”と“セレナーデ”。ヴェルディ「椿姫」から“プロヴァンスの海と陸”。「リゴレット」から“悪魔め,鬼め”。
 彼の場合は,歌唱はもちろんのこととして,イケメンであることが非常に効いている(体型がスリムマッチョであることもね)。こういうコンサートも女性客が男性客をはるかに上回るわけで,その客席を登場と同時にバッと掴むことができる。
 うぅむ,羨ましい。

● オペラのアリアを聴く場合,そのオペラ全体を知っているほうがいいのは言うまでもない。どんな展開の中のどの場面で歌われるのか。
 そこはプログラム・ノートにも解説されているわけだけれども,それだけでは足りない。

● 逆に,こうしてアリアを聴いて,そこからオペラに向かうってこともあるんだろうか。本物のオペラは難しいとしても,DVDを見るようになるとかね。
 そういう人が千人の中に三人もいたら,けっこう凄いことになりそうだ。その三人の中にぼくは入っているか? 残念ながら・・・・・・。

● 休憩後に,コントラバスの白井菜々子さん,登場。ボッテジーニのコントラバス協奏曲第2番。
 こういう曲って,コンセール・マロニエ21絡みじゃないと,まず聴く機会がない(栃木県ではってことだけど)。CDも持っていない。CDの手当てから始めてみようか。

● コントラバスだから演奏中は顔は下を向くことになる。ゆえに,演奏中の顔が見えない。見たければ最前列に行けってことだけどさ。
 演奏中の表情って,かなりの情報量を湛えているという気がしてて,それが見えないのはけっこう残念。仕方がないことなんですけどね。

● 最後は,再び栃響だけで,チャイコフスキー「イタリア奇想曲」。
 木管が活躍する曲で,そうなるとオーボエ,フルート,クラリネット,ファゴットのそれぞれがキラッと輝く。栃響の木管陣は素晴らしいですな。

● アンコールはマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」から“間奏曲”。最後はしんみりと静かに締めて,今年の特別演奏会も終了。
 来月は20回目になるコンセール・マロニエ21のファイナルが開催され,それが終わるとあっという間に今年が暮れる。
 なんか,毎年,そんな感じで過ぎていく。まだ9月だっていうのに,意識は年末にワープする。短い1年をさらに短くしているよね。

2015年9月14日月曜日

2015.09.13 那須フィルハーモニー管弦楽団 名曲コンサート

那須野が原ハーモニーホール 大ホール

● 前回の「名曲コンサート」は「那須フィルと一緒に音楽世界紀行!」という企画(?)で,世界各国にゆかりのある曲を次々に演奏した。バラエティー的な色彩。
 が,今回のプログラムは次のとおり。正統的なオールロシア・プログラム。
 ショスタコーヴィチ 祝典序曲
 ハチャトゥリアン バレエ音楽「ガイーヌ」より“老人と絨毯織りの踊り” “ガイーヌのアダージョ” “剣の舞” “火災”
 チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調

● 開演は午後2時。チケットは500円。
 今回から指揮者が大井剛史さんから田中祐子さんに交替した。その田中さんの指揮を見るのが,今回の一番の楽しみだった。
 身長は平気的な日本人女性のそれ。要するに小柄。その小さい身体を大きく使って指揮をする。大きく使えるだけの柔らかさ,バネをお持ちのようだ。指揮者をパフォーマーとして見るならば,彼女はじつに見がいがある。
 こういう指揮をすると,この1日で体重が1㎏や2㎏は減るんでしょうね。

● 客席からは見えないけれども,表情も目一杯に作って,オケに自分がどうしたいのかを伝えているに違いない。
 それは的確に伝わっているように思われた。

● オケとの関係も良好。指揮者がだいぶオケに気を遣っているように思えたんだけど,あとで田中さんが話したところによれば,この5年間,このオケの合奏トレーナーを務めていたらしい。
 とすれば,気心の知れた間柄ということか。

● 印象的だったのは敏捷さ。指揮者って運動神経,反射神経に優れていなければ務まらないように思うんだけど,加えて,この人,筋力が並みじゃない。
 流れを作るのが巧い。流れを変えるのも同様だ。敏捷性ゆえかと思われる。

● が,ときに流れすぎじゃないかと思うこともあった。道路にはグレーチングをはめこんだ側溝がある。ある程度の強さの雨が降って,しかも道路の勾配が一定以上にきついと,流れる雨がグレーチングから側溝に落ちていかないで,そのまま流れ下ってしまう。その場面を思い浮かべることがあった。
 だけど,わからない。あれでいいのかもしれない。いや,あれでなければいけないのかもしれない。

● 指揮者にとって本質的に重要だと思えるのが,陽気さだ。陽性じゃない指揮者って世の中にいるのかと思うほどだけど,この点においても彼女には欠けるところがなさそうだ。

● で,田中さんに率いられたオケの演奏なんだけど,素晴らしかったと言っておきたい。
 チャイコフスキーの5番,第2楽章冒頭のホルンのソロ。あそこで細く長く引っぱるのは,相当に大変だと思うんだけど,たぶん,さらに改善できる余地がある。けれども,あれではダメかというと,まったくそうではない。全体との調和,次へのつなぎ,そういうところで綻びはなかったと思うので。

● 木管ではクラリネットとファゴットが印象に残っているんだけど,フルートとオーボエもまったく問題なし。弦は言うにや及ぶ。
 このオケの演奏を初めて聴いたのは5年前か。この5年間でたしかに技量があがっているようだ。大人でも巧くなれるんだ。これはけっこう励ましになる。

● 繰り返すけれども,素晴らしい演奏だったと思う。チャイコフスキーなんか,聴きながらゾクゾクした。
 客席も素直にそう反応していた。観客ってひとりひとりをとると,聴き巧者とはいえない人もたくさんいるのだと思う。ぼくだけじゃないはずだ,聴くことにおいて素人である人は。
 ところが,その集合体である全体としての観客は,間違うことがない。これ,とても不思議なんだけど,そうなんだよね。客席の反応は常に正しい。
 その客席があれだけ満足感を表明していたのだから,素晴らしい演奏だったに違いないのだ。

2015年9月8日火曜日

2015.09.06 グース・フィルハーモニー・オーケストラ デビューコンサート

かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

● かつしかシンフォニーヒルズの最寄駅は京成の荒砥。ここに行くのは今回が初めてではない。何度かお邪魔している。
 で,今さらなんだけど,成田空港に行くため以外に京成電車に乗ることがあるとは思っていなかった。

● 成田に行くためにこの電車に乗ったことは何度かあるけれど,そのうち高速バスにシフトした。バスの発着地点が宇都宮駅から(バス会社の)柳田車庫に変わったのでね。
 柳田車庫ならば,車で行ってそのまま車を置いておける(有料だけど)。荷物を自分で運ばなければならない距離が,ゼロといっていいくらいに短くなる。電車のときは空港宅急便なんぞを利用していたんだけど,これならその必要もない。帰りも楽だ。
 さらに,そのうち,海外旅行に出ることがなくなった。

● というわけなので,京成とは縁がなくなったと思ってたところ,こうして京成電車に乗って,車窓を眺めている。何だか妙な気分がする。

● 開演は午後2時。チケットは1,000円。
 ひとつの楽団のデビューに立ち会えるのも,何かの縁だと思う。曲目は次のとおり。
 モーツァルト 「フィガロの結婚」序曲
 モーツァルト フルート協奏曲第2番 ニ長調
 モーツァルト 交響曲第39番 変ホ長調

● 要するに,オールモーツァルト。次回はオールブラームスになるらしい。
 演奏会では一人の作曲家を取りあげること,必ず協奏曲を入れること。このふたつを守っていきたいとプログラムノートには書かれていた。

● 東京にはすでに数えきれないほどのオケがあり,中にはプロはだしと思われるところも(ぼくが知るだけでも)いくつかある。
 そこに新たなひとつを加えるからには,集客問題をはじめ,いろんな問題がセットで付いてくるのだろう。「グースフィルには各団体で活躍する奏者が集まってい」るらしい。となれば,この楽団の求心力も問われるわけでしょ。設立してから本番が始まるという感じなんでしょうね。

● モーツァルトはクラシック音楽の代名詞といってもいいほどに,メジャーすぎる作曲家だけど,生で聴くことは意外に少ない。オペラの序曲は何度か聴いたことがあるんだけど,それ以外はそんなに。
 フルート協奏曲第2番はこれが3度目か。そんなものだ。

● そういえば,CDでもモーツァルトはしばらく聴いてないな。ステージから届く音の流れに身を任せながら,やっぱりモーツァルトを聴かなきゃダメだよな,なんでオレ,聴いてないんだろ,的なことをぼんやり考えた。
 死とはモーツァルトを聴けなくなることだとアインシュタインが語ったらしい。そんなことも思いだした。

● 演奏はさすがという水準。ぼくの耳では特に文句をつけるところとてない。フルート独奏は河野彬さん。本人も演奏も表情が豊か。
 指揮は水戸博之さん。指揮者はエンターテナーでもなければならないとすれば,彼の陽性はその才能ありとの証明になるだろう。

● あと,女子奏者の美人度がかなり高い。音楽を聴くついでに目の保養もしたいと考える不届きな向きには,この楽団は狙い目ですぞ。