2015年3月30日月曜日

2015.03.28 喜連川公方太鼓

さくら市氏家公民館

● さくら市制十周年記念式典というのがあって。ぼくも行ってみたんですけど。県知事や国会議員の挨拶があって。
 まぁ,そういうのがないと式典になりませんわね。

● ただ,式典本体の前に披露された喜連川公方太鼓に少し以上に驚いたので,そのことについて記しておこうと思う。
 2009年の「東京国際和太鼓コンテスト」で最優秀賞。皇太子ご夫妻の御前で演奏したこともあると紹介された。

● 太鼓というのは陣太鼓がルーツのはずだと勝手に思っている。戦国時代,戦場で打ち鳴らされた太鼓。
 殺すか殺されるか。文字どおりの命のやりとりをするわけだから,兵士の恐怖感も並ではなかったろう。その恐怖感を麻痺させるために陣太鼓は効果があったのだろうと思う。

● 音の高低は限られるから,強弱とリズムの勝負。基本は単調になる。それを延々聴いていると,たしかに前頭葉がボーッとしてくるように思われる。敏感な人ならトランス状態に入れるのかも。
 ただし,前頭葉をボーッとさせるような強弱とリズムを具現化する太鼓を聴いた記憶はない。今回が初めて。さくら市にこういう太鼓集団があったことは,知らずに来た。

● 登場したのは総勢12名。うち,男性は4名で,8名が女性だ。しかも,見目麗しい若めのレディたちだ。
 リーダー格は年配の男性が務めていたけれども,彼女たちが自在に打ち鳴らすのを見てて,こういう分野も女性が支えるようになったのだなぁと,あらためて現実を見せつけられた感じがした。

● 銅鑼も登場するので,いよいよ男性的というか,野趣が濃くなる。その男性的なるものも,じつは女性が支えているのかもしれないね。ひょっとすると,昔からそうだったのかもしれない。

● 時間にすれば10分程度だったろうか。肩,上腕,肘,手首にかかる負荷は相当なものだと思われる。
 が,最後まで見事なアンサンブルが崩れなかった。このアンサンブルがないと前頭葉はボーッとしないわけで,何にせよ一芸をここまで仕上げてくるとはたいしたものだ。
 相当な鍛錬を重ねているのだろう。しかも,嫌々ながらの鍛錬では効果もあがるまいから,好きこそものの上手なれは古今の真理なのだろう。

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