2013年12月25日水曜日

2013.12.23 橋本陽子エコール ドゥ バレエ 第16回クリスマスチャリティー公演2013-くるみ割り人形

栃木県総合文化センター メインホール

● 昨年に続いてお邪魔した。じじむさい男が一人でバレエを観る。そんな爺を周りがどう見ているか。まったく気になりませんね,そういうことは。っていうか,べつに誰も見ちゃいませんよね。
 ちなみに申しあげれば,ぼくは女性の下着売場にも平気で行けちゃう方でね。彼女(いないけど)に頼まれれば,買ってきますよ,彼女の下着。サイズ,教えてよ。

● ただですね。この時期の休日はコンサートの盛りでもあって,そちこちで開催されてますんでね。どれにするか絞れないまま,今日になった。
 で,チケットは当日券を購入。AとBの2種なんだけど,2階のB席を。2,500円。プログラムは別売で500円。

● 今回は「くるみ割り人形」全幕。結論から申しあげれば,ここまで本格的な設えの「くるみ割り人形」を観れるとは思っていなかった。行ってみるもんです。
 舞台の造作から照明,衣装に至るまで,要するにチャチくない。お金がかかってる。何より,肝心なダンスが充分以上に鑑賞に耐える水準だったしね。
 ほんとに問題は,こちらの鑑賞能力だけだ。

● 第1幕の終盤,「雪の精」たちが登場するときに,弦楽器のトレモロを思わせるような,小刻みなステップで進んでたんだけど,これって簡単にできるものなんですか。それともけっこう難しかったりする?
 難しいんでしょうね。

● 圧巻は第2幕の「花のワルツ」だとすることに,あまり異論はないだろう。クララがたまらず躍りだしてしまうのも当然だね。
 コール・ドの美しさは息をのむほどで,このあと主役二人(金平糖の精&王子)の超絶技巧やウルトラCが続くんだけど,こういうのってそれだけが突出しててもつまらない。バックが一定の水準に達していないと,主役級の超絶技巧が活きない。バックが支えきれてると,見映えがまるで違ってくるものでしょ。
 オーケストラが協奏曲を演奏するようなもので,ソリストはもちろん重要な役回りなんだけれども,最終的にはバックの管弦楽が演奏の良し悪しを決める。

● かなり地味めの練習が,こうした華やかなステージを作るわけだ。演劇だろうと,オペラだろうと,ステージとバックヤードの落差は甚だしいに決まっている。
 だけど,客席にいると,バックヤードに思いが届きにくいところがあるかも。バレエはステージのファンタジー性が強烈なだけに。

● クララが夢から醒めて終わるんじゃなくて,王子と次なる旅に出かけるところで終わる。これが今回のストーリー上の特徴。
 「金平糖の精」っていうのは,訳語としてすっかり定着してるんでしょうね。Sugar Plum Fairyの訳語としてなら,たんに「砂糖菓子の妖精」とでもした方がいいような気がするんですけどね。

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