2012年3月31日土曜日

2012.03.11 東京フィルハーモニー交響楽団演奏会 vol.2

宇都宮市文化会館大ホール

● 3月11日。1年前にあの災害が発生した日。わが家でも相当な被災を受けたが,1年経過したのだね。
 この日は午後3時半から宇都宮市文化会館で東京フィルハーモニー交響楽団の演奏会があった。

● 去年のこの時期にも文化会館で東京フィルの演奏があった。どうやら定期化される気配あり。もちろん,歓迎だ。
 曲目は次の4つ。
  スメタナ 我が祖国から「モルダウ」
  ドップラー ハンガリー田園幻想曲
  チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲
  ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」
 ソリストも前回と同じ。フルートのさかはし矢波。チェロの宮田大。ふたりとも地元ゆかりの人。指揮者は井﨑正浩さん。

● 今回もB席。去年は千円だったが,今回は2千円。去年はKEIRINNの後援があったのだけど,今回はそれがない。競輪も売上げが激減してて,なかなか厳しいのだろう。
 3階席の中央だった。まぁまぁ。もちろんS席がいいに決まっているが,そこは時々の所持金との相談になる。
 当日券もあったようだが,会場はほぼ満員だった。奏者を乗せるための第一条件は満たされた。あとは惜しみない拍手を注ぐだけ。

● 今回の演奏会には「3.11へのオマージュ」と副題が付けられていた。
 すべての曲目の演奏が終了したあとに,指揮者の井﨑さんが,亡くなられた方々の魂が一番帰りたかったところは「ふるさと」に違いない,皆さんで「ふるさと」を合唱して追悼に替えたい,と挨拶した。
 この人,品のあるいい声をしている。高すぎず,低すぎず,ふくらみがあって,落ち着いた声だ。いい声はそれだけで説得力が違う。羨ましい。
 日本人が一番泣ける曲って「ふるさと」ではないだろうか。有無を言わさない歌詞とメロディ。この歌詞に出てくるような「ふるさと」を持っている人は,じつはあまりいないのかもしれないけれども,日本人が考えるあるべき「ふるさと」はまさにこれだっていう。これで来られたら参りましたと言うしかないっていう。

● もちろん,義援金の募金箱も設置された。所持金のすべてを寄付した。ただし,そのとき,ぼくの財布には1,500円しか入ってなかった(すみません)。

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