2010年4月30日金曜日

2010.04.10 国際基督教大学CMS管弦楽団第79回春季定期演奏会

武蔵野市民文化会館大ホール

● 4月10日(土)に武蔵野市民文化会館大ホールで国際基督教大学CMS管弦楽団の定期演奏会を聴いてきた。「青春18きっぷ」の有効期間のこの日が最終日だった。そうでもなければなかなか東京までの電車賃を捻出するのは容易じゃない。
 午後2時の開演だったのだけれども,朝8時過ぎには家を出た。またお茶の水を歩いてもいいし,今回の会場は三鷹駅の近くなのだが,その近くを歩いてもいい。

● 三鷹駅から会場の武蔵野市民文化会館までは徒歩15分間の距離。桜が多い。満開を過ぎてハラハラと散っている最中だった。桜はこの時期が最も美しい。来年も咲くことがわかっているから,散る様を安心して眺めることができる。

● チケットは当日券6百円。観客の入りは7割程度か。2階席は空席が目立ったが,1階席はかなり埋まっていた。開演前に,ケータイの電源を切れとか,録音や写真撮影はするなといったアナウンスが必ずあるわけだけど,この楽団は日本語に続いて英語でもアナウンスした。さすがはICUと妙に感心した。

● 指揮者は井崎正浩氏。2月の栃響でも指揮棒を振っていたので,2度目の対面になる。
 曲目はフンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲,チャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」,シベリウスの交響曲第2番。
 「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲は昨年,鹿沼フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴いている。チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」は昨年5月の宇都宮シンフォニーオーケストラとはやはり鹿沼フィルハーモニー管弦楽団で聴いている。今回が3回目。シベリウスの交響曲第2番は初めて聴く。

● ところが。
 2つめの「ロメオとジュリエット」では抗しがたい睡魔に襲われた。わずかに寝不足だったのだと思う。演奏者に申しわけないと思いながら,断続的に寝てしまった。シベリウスはシャキッと聴けた。

● して,腕前のほどは? 期待を裏切られることはなかった。プログラムに掲載されている楽団員紹介を読むと,大学に入って初めてヴァイオリンに触れたという団員もいるようなのだが。
 練習環境がいいのだろう。井崎氏を常任指揮者に迎えているのに加えて,パートごとのトレーナーも潤沢に採用している。
 けれど,環境で一番大きいのは,新入生にとって範となる上級生のレベルの高さかもしれない。

● 今回のシベリウスはきちんとシベリウスになっていた。アマチュア楽団の出来を決めるのは笛とラッパだろうけれど,その管楽器が一定の水準に達していた。他大学の学生も入っているのだが,この規模の大学でこれだけの管弦楽団を持てるというのはすごい。
 途中で寝てしまった自分に情けなさを感じたものの,コンサートそのものには大いに満足して,はるかな自宅を目指して帰途についた。

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